● フェルミオン〜未来からの訪問者〜

Silky’sより発売のADV


あらすじ内容としては、

西暦2296年の日本、度重なる環境汚染により、人間の遺伝子は弱体化してしまった。
人間は弱体化した遺伝子を強化しようとするが、失われた遺伝子情報は甦る事は無かった…
と、まぁそこでミュータントと呼ばれる人と獣の遺伝子で構成された女性「コニー」が、
健康な遺伝子を持ち帰るために過去に時間移動する。と言った概要です。

私的感想としては、
pc98時代の総合的評価の高い「シルキーズ」から生み出された作品で、
私の好きな時間移動モノであった事もあり期待の多い作品でした。

シナリオ面では、先を読ませる話の内容でありながら、
思いのほか違う方向へと流れて行き「こうなるのか…」とか「マジですかー」
と思わせる組み立てになっていた気がします。
どちらかと言うと、シナリオは全体的に「ドラマティック」と言うよりは「甘い」感じで、
ほのぼのとした雰囲気が漂う「猫」になった気分のようなシナリオです。
マルチシナリオでエンドは1つとなっていて、最後も納得の行く終わり方だったと思います。

グラフィック面では、絵自体にそれほどの華やかさがあるわけではないのですが、
そつの無い、シンプルな雰囲気がシナリオにもマッチしていた気がします。
キャラクターもどちらかと言えば地味なキャラが多く、
キャラで売る作品ではない所に好感が持てました。
pc98時代の16色で表されているCGも16色とは思えないほどのクオリティーを持っています。

システム面では、途中で出てくる「3Dダンジョン」風の場所移動がかなり引っかかりました。
親切設計でマップも表示され、道も直線で多くが構成されているのですが、
どうも行ったり来たりが多く、マップも無駄な場所が多いため、
時間を浪費する場所であったのが印象的でした。
しかし、コマンド選択等で移動するシステムであったら味気のないものになってしまうので、
これはこれで良かったのではないかとも思えてきます。
他のシステム面は、会話を進めるためにしらみつぶしに選択肢を繰り返すわけですが、
なかなか次の話題に進まないかな。と思いました。

サウンド面では特に可も不可も無く、そつの無い出来であったと思います。
FM音源ですので、これは仕方の無い事かな、とも思う所では有ります。

全体的に、話も良いモノでしたし他の面でも大きなそつは見当たらない、
シルキーズならではの出来になっていたと思います。
別に悪い事ではないのですが、やはり「地味」だったのでしょうか。
あまり有名ではない作品だと思います。
「地味」さや「ほのぼの」さが好きな方にはお勧めできるのではないかと思います。


ベストキャラクター 

加奈子
地味だけどヒロインなのが良かった。


2002 3/21


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