● 永遠のフィレーナ

徳間書店インターメディアより発売のRPG


2002 10/15に書いていますが、クリアしたのは2002 10/15。
つまり次世代ゲーム機としてGC,PS2とそう言ったゲーム機が発売する最中、
私はSFCのこの「永遠のフィレーナ」をクリアしたわけです。

始めは、どんなゲームなのかも知らずに、
「徳間書店インターメディア」と言うブランドに惹かれプレイした訳ですが、
えっと、ちなみに私が徳間書店インターメディアと言うブランドに対して愛着を持っているのは、
「電脳天使〜デジタルアンジュ〜」と言うPCのゲームが私の青春の1ページであったからで、
他にも「初恋物語」等ほろ苦い青春時代の思い出があるのです。
「デジタルアンジュ」はPCエンジンでも発売中なので、見かけたら是非プレイしてください。
(SS版は避けましょう)
とまぁ、そう言ったいきさつで「永遠のフィレーナ」をプレイしたのですが、
始めの感想はと言うと、とても雰囲気が「FF」に似ていました。
ドットの形などが何となく「FF」くさかったのだと思います。
しかし、ゲームとしての出来は「FF」より面白いのではないかと思う出来。

CG,サウンド、そう言ったものは今のゲームに比べてしまえば、所詮SFCなので、
手にも足にも及びませんが、注目すべきはシナリオとシステムです。

まず、シナリオの説明をすると、
帝国軍に支配されたこの世界では、反乱軍であった国の人々は「クレチア」と呼ばれる
いわゆる「奴隷」のような扱いを受けています。
クレチアの女性は「娼婦」のような扱いを受け、
またクレチアの男性は「バトラー」と呼ばれるモノになり、帝国の人々が楽しみとしている、
「闘技場」で強制的に戦わねばなりません。
勿論、負ける事は「死」を意味し、勝ち進むことこそバトラーの生きる道であるのです。
そう言った世界観のもと、主人公である「フィレーナ」は女である事を隠し、
男として「バトラー」になる道を選ぶのです。

まぁそんな感じでシナリオは進んでいくのですが、
「バトラー」として勝ち進む事で勿論対戦相手は死ぬわけで、
その死んだ対戦相手にも家族がいるのです。
そう言った人間関係の難しさ、生きる事の難しさを語っています。

RPGにしては珍しく目的が明確な気がしたので、シナリオを読んでも苦にならず、
次がどうなるのかとワクワクする展開でした。

ただ、難点があるとすれば、後半の急速的なシナリオの流れや、
その流れによって「人の死」が軽く終わってしまうところが辛かったです。

とまぁ、シナリオの大まかな流れはこんなものですが、

それと、キャラクターの魅力もありました。
主人公は女なのですが、それを隠して男として「バトラー」を続けているうちに、
なんと、「妻」が出来るのです。
その妻の名前が「リラ」と言うのですが、このキャラが良かったと思います。
主人公が女であると知りながらも「妻」を語るこの女性には素晴らしいモノを感じました。
しかも、序盤から最終戦までパーティーとしているので、
今まで私がRPGに足りないと思っていたモノを叶えてくれた気がしました。


次にシステムの充実さですが、
まずオート戦闘はありがたかったです。
あと、LVが上がりやすくパラメータの伸びが良いと言うのも、
なんとなくLVが上がりにくく、あがっても対して変化の無かった他のRPGに比べて、
とても良い作りであると感じました。
次に、敵がアイテムを落とす確率が高いと言うもの良い配慮だと思います。
良いアイテムを得るために同じ敵を倒すのではストレスが溜まります。
そう言ったストレスを感じさせない出来は大変宜しいと思いました。

それと、戦闘でのオリジナリティですが、
武器によって、「斬る」「突く」「叩く」「クリスタル」「素手」「回復」
と言った多種類の攻撃方法があり、
各武器を3つまでにストック(装備)出来るシステムがあるのですが、
「斬る」の必殺技があるように、「突く」にも「素手」にも必殺技が存在します。
必殺技=魔法、特技と考えて良いのではないでしょうか?
この世界には魔法は存在しませんので、
そう言った世界観も考慮した配慮となっているのが良さを出していました。
まぁそう言った多数の技があり、戦闘を盛り上げています。


全体を通して、
こんな時代に一つの古いゲーム(RPG)をプレイしクリア出来たという事は、
とても珍しいケースなのではないかと思います。
昔やったゲームを思い出してもう一度プレイする事はあったとしても、
昔のハードで初めて出会うソフトを1から初めてクリアする事は今の時代本当に稀だと思います。
しかもそれが誰の進めでもなく始めたと言うのなら、奇跡に近いかもしれません。
そんなわけで「永遠のフィレーナ」と言うゲームをクリアした感動を抑えきれません。
スタッフロールで少し泣けてきました。
うーん、何となく惹きこむ強さがありました。
家に帰ってきたらまずはこれをやりたい。と思う昔の思いをもう一度味わえた気がします。

まぁそんなゲームでした。

プレイ時間28時間
最終LV75(主人公)


2002 10/15


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