● flowers〜ココロノハナ〜

クラフトワークより発売のADV


今をときめくクラフトワーク社の2作品目にあたる作品です。
1作目の「エリーゼのために」、同スタッフの「地獄SEEK」、
それらとは一風かわった作風で、とても「ライトタッチ」な作品になっています。

あらすじは、
女子高から共学になったばかりの学校で
男一人のクラスとなってしまった主人公は「恋」をしています。
クラス替えで同じクラスになった「千秋美野里」。
学年では知らない者はないという才女。
しかし、残酷にも彼女は来月には転校してしまう…
彼女との恋に諦め、他の娘を取るか、彼女をとるか…
と、まぁぶっちゃけそんな感じのストーリーです。

ストーリー的には、出会い→イベント→事件→H→ED
と、恋愛ADVの模範のような流れです。
その模範の中でも光るクラフトワーク独特の脚本にとても惹かれます。
一風かわったキャラクター、ギャグセンス、表現方法、そういったモノに光りがありました。
特にコレ!といったシナリオはありませんでしたがそつもなく、どれも面白くプレイできました。

CG的には、長岡建蔵氏というだけで言うこともございませんが…
珍しいライトタッチな絵柄も良く表現されていたと思います。
個人的に「はっちゃけあやよさん」シリーズを思い起こさせるライト具合でした。
(HARDより発売のゲームです、PC98。)
背景は写真取り込みだったような気がします。

音楽はさっぽろももこ氏。
これで悪いわけは無いと。
思いますが、ライトタッチな音楽であった事もあり、
微妙だったかもしれません。
ゲーム中に再生しないと音質が悪くて聞き取れないのも悲しいです。
しかし、他のメーカーのゲームと比べれば粗はありませんし良いのではないかと。
ただ、さっぽろももこ氏としては物足りないかも知れません。

全体を通して…
基本的に似てるのですよ。リーフ社のアレと・・・
そう「TO HEART」ですが。
行動などがそっくりでした。
ノベル形式でしたし…
ただこっちの方が現実的ではあった気がしますが。
(ロボットや魔女が出てこないぶんね。)

笑えるギャグが多かったのが良いと思います。
つぼにはいりまくったです。

OPのアニメも当時は斬新だったのかも…
長岡健蔵氏はラフの絵がとても生き生きしてて好きです。
(OPムービー中にながれるのです)

まぁ、ライトタッチなのでどんな方にもお勧めできます。
ちょっとレトロな恋愛ADVがやりたい方にはお勧めです。



2002 10/15


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