● たんぽぽ〜evrithing nice〜

2002年苺みるくより発売のADV


これは…
そう伝説の「ロリ」ゲーム「CLOSE 2U」で一躍有名になったであろう、
「赤ちゃん倶楽部」が改名されて出来たメーカー「苺みるく」の処女作なのです。
(厳密にはその前に通販専用ゲーム「鈴音たんとお風呂」が発売されてましたが…)

まぁ、私もこれを買ってまで「ロリ」でないと否定するような真似は出来ませんが、
犯罪には走りませんので宜しくお願いします。(汗)
それに別に小さい娘だけが好きなわけではないのですよ。

買ったいきさつ等はこのへんにしてゲームの紹介に行きたいと思います。
えっと一応「CLOSE 2U」の紹介からしますと、
絵、シナリオはともかくバグの酷いゲームだったと記憶しています。
封入されている修正ディスクを入れないとゲームにすらなりません。
修正しても消えないバグもあります。
そういったある意味悪名高いゲームなのですが、それでも私はクリアしました。
一人だけクリア出来ずに、そのままですが…

「潤子」というキャラがいるのですが、それが私の感性にフィットしまして。
そんなわけでなんだかんだ言いながらプレイしたのです。

シナリオ的には暗め+ギャグと言った感じで、
やるせない気持ちがよく出ます。
これは「たんぽぽ」にも共通出来る感情なのですが、
「俺が主人公だったら…」
とおもわせるシーンが多いです。
○学生が主人公なので仕方ないとは思うのですが、
やるせない主人公の行動がうまく表現されすぎていて、
プレイヤーにそういった感情を呼び起こさせるのではないでしょうか…


まぁ次はちゃんと「たんぽぽ」の紹介を。

あらすじは、ボランティアクラブに所属する主人公「富夫」(5年生)と
同じクラブに所属する仲間達(男一人女4人)のおりなすストーリーで、
それぞれに女の子達に振りかかる「不幸な出来事」に向き合いながら進むといった感じになっていて、
○学生とは思えないほどシリアスな物語となっています。

ストーリー的には、ギャグ+シリアス+エロと3拍子わかれた作りになっていて、
はっきり分かれている分、読みやすい出来にはなっていました。
もっと厳密に書きますと、
強制イベントが「ギャグ+ほのぼの系エッチ」
キャラ個別イベントが「シリアス+ダーク系エッチ」と言った感じです。

強制イベントがギャグなので、一度読んだあとはほとんどメッセージスキップで
飛ばされちゃう運命にあるのですが、一度目はかなり笑える出来でした。

個別イベントでは、
順位をつけるなら、
一位 琴宮 くるみ
二位 小川 蛍
三位 柊 桃香
四位 神楽坂 のえる
と私的感想ですがこう言った感じになりました。
キャラ的に好きだった「のえる」ですが、シナリオ面ではちょっと好きくなかったです…
苺みるくHPでは1位だったようですけどね…はは。

まぁどんな「不幸」が彼女らに訪れたのかはプレイしてのお楽しみと言うことで。
けっこう「ぐっ」とくる。と言うよりはやるせなさ炸裂です。
○学生であることを疑いたくなります。
でも疑ってはいけません…
(きっと18歳以上であることは間違いないはずですからね…ふふ)

CG面では、実写取り込み背景が気になりましたが、
イベントシーンのCG数、たちキャラのCG数はけっこう作り込まれていたと思います。
アニメ塗りな感じではありますが、「みそおでん氏」的絵をうまく表現しています。
驚きの事実ですが、苺みるくHPでは、男キャラが人気投票1位から3位を独占していますw
これもみそおでん氏の絵の力なのでしょうか…
(ちなみに4位がのえるです。女性では1位と言うことです)

音楽はやわらかい感じのピアノベースな音楽が印象に残ってます。

システム面では、今回は前作「CLOSE 2U」に欠けていた、
メッセージスキップ、
CG鑑賞モード、
複数のセーブ箇所、
いつでもセーブ+ロード、
が加わり、普通のADVとして遊べるようになっていました。
前が酷かっただけです…
いたって普通の機能だと思いますが、嬉しさ炸裂でした。


全体を通して、
めずらしく全員クリア出来たゲームなので「良」マークなゲームだったと思います。
大抵は気に入ったキャラをクリアした時点でやめちゃうので…
シナリオの重さがこのゲームに引き込む一番の要因だと思いました。
絵にも魅力を感じます。
これは年少好みのお人には是非おすすめ出来る作品です。
「ロリ」に興味がない人でもプレイすればおもしろいかもしれません。

2002 11/13


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